2014年9月15日
「歩く呼吸」とは、文字通り歩きながらする呼吸法です。
歩く呼吸を実践することで、気持ちの切り替えがスムーズにできるようになります。
例えば、朝の通勤時にこの「歩く呼吸」を実践すれば、「今日もしんどいな」「午前中の会議がイヤだな」というマイナスな気持ちを切り捨てて、フレッシュな気持ちで仕事に取りかかることができるようになります。
帰宅時に実践をすれば、頭の中の仕事モードをオフにして、リラックスして家庭に戻ることができます。
これを実践する場所は、歩けるところであればどこでも大丈夫です。服装や靴も普段通りの格好で大丈夫です。
通勤や買い物などの外出するとき、歩くついでにできるので、わざわざ「歩く呼吸のための時間」をとる必要はありません。
呼吸の仕方は、基本的に「数える呼吸」と同じです。
息は必ず吐くところからスタートします。
できるだけ、ゆっくり、細く、長く吐いていきます。
息を吐き切ったら、少し止めます。
そして力を緩めると、自然と息が入ってきます。力を入れて吸い込まないように注意をします。
この「吐いて・止めて・吸って」を歩きながら繰り返していきましょう。
数える呼吸では、呼吸のサイクルを数えていきましたが、この歩く呼吸では「歩数」を数えます。
たとえば「吐くときに8歩、止めるときに4歩、吸うときに4歩」というように。
同じテンポを繰り返しながら歩き続けます。
このテンポは、自分にとって取組みやすいテンポでOKです。特に決まりはありません。
これを通勤途中の歩いている時間、ずっとやるのではなく、だいたい50メートルぐらい、電信柱2本分ぐらいの距離を取組んでみてください。
歩く呼吸をするとき、目線は少し上にしてください。
歩いているときは、思考がループ(繰り返し)しやすく、マイナスなこと考えていると、どんどん深みにはまってしまうことがありますが、目線を少し上げて歩く呼吸をすることで、思考のループを断ち切ることができます。
ただし目線を上げすぎて足元が危険にならないように注意しましょう。
私は3,3,7拍子のリズムでやっています。
8歩吐いて、4歩とめて、4歩吸う・・・の繰り返しです。
3,3,7拍子のリズムですが、実質は間に1拍入るので、4,4,8拍子となります。
歩くのに無理のないぐらい、でも少しだけ苦しいぐらいのリズムだと、呼吸に意識を向けやすくなります。