お名前:西森 康人さん
呼吸法を行うことで日々の忙しさに溺れるような生活から抜け出したい思いがありました。
呼吸法を始めて生活が大きく変わったわけではありませんが、瞬間瞬間の湧き上がる感情への対応に変化が出てきたように思います。
サッカーの教え子がなかなか言うことを聞かないときに、つい大声で怒ってしまう瞬間、ふーと息を吐くことを意識しはじめて、少し怒りが収まるようになりました。
さらにそのタイミングで怒るのではなくて、できるだけこどもが興味を持てる言葉を選んで話すようになりました。
すると、あるとき、自分から話すことのないおとなしい児童がサッカーに関係ない自分が好きな妖怪アニメの話をしてくれました。
この子にとっては怖くて近寄りがたい先生だったのが、自分を認めてくれる人として私を信頼してくれたのかもしれません。
私のほうも彼の仲間として認められたような気がしてうれしさがこみ上げました。
その後、他のこどもたちも恐れずに自分の意見をどんどん言うようになってきました。
こどもたちを抑えていたつもりはないけど、そういう雰囲気があったのかもしれません。
今ではこどもが自分の言葉でしっかりを話をするようになってきたので、チームミーティングを企画し、自分がどれだけがんばっているか、何をがんばろうと思っているのかを発表できる場ができ、こどもの自己効力感がさらに上がってきました。
また、わが子に「お父さんきらい!」と言われる回数が減りました。
自分の時間の都合でこどもを動かしたいとき、呼吸を意識することでこどもが動きたくなるようなことを落ち着いた言葉で提示できる機会が増えたからだと思います。
数える呼吸や一息吐くことで自分の感情をコントロールでき、心に余裕が生まれ、人間関係において、呼吸法が生きているのが実感できます。
自分の周りを笑顔にする呼吸法を、忙しくて気持ちに余裕がない方や人間関係で悩んでいる方にもお伝えしていきたいですね。