お名前:渡辺 みゆきさん
沢山しなければいけないことがあると、頭の中に一度に複数のTODOがあり、常に追われる感覚をもつことがよくありました。そんな時に追い打ちをかけるように、息子の「〇〇どこかしらん?」「〇〇やって~」と言われると爆発しそうになります。そんな感情をどうにかしたくて、呼吸法を始めました。
私は、数える呼吸が大好きで、朝、あぐらをかいた姿勢で、足の上に手のひらを上に向けておいて、肩の力を抜きます。窓から晴れた朝の山々の景色が見渡せるときは格別です。「い~ち」と心の中で数を数えながら、ゆっくりと、少しずつ、少しずつ、口から息を吐きます。お腹が凹んでいきます。吐ききったら2秒ほど息を止めて、今度は鼻から息をゆっくりと吸っていきます。10分間数え終えると、新鮮な気分になります。そして、ゆったりとした気持ちになります。
息子を起こす時も、「早くしないと、遅れるよ!」「いつまで寝ているの?」とならずに「おはよう!今、6時だよ~。」ということが出来て、そういう時は、息子も元気に「行ってきます!」と出かけていきます。
ある日、息子は、学校で先生とうまくいかなくて、小さな溜息をついていました。そこで、私は、「緩める呼吸」を近くでやってみました。息を吸いながら肩に力を入れ、一気にストンと息を吐きながらおろし、同時に「あ″~」と、オジサン声を出すと、それを聞いていた息子も面白がって、何度もやっていました。「緩める呼吸」の後、息子は、漏らしていた不平や不満を言わなくなっていました。
ある日、眠れないという息子に見つめる呼吸を教えていた私に息子は、こう聞きました。「ママは、先生なの?」私は、こう答えました。「そうだよ。これから先生になるんだよ。」私自身、効果を感じているので誰よりも娘と息子に教えてあげます。そして、彼らの人生にこれから起こるであろう出来事にたじろぐことなく、満足した人生を送ってほしいと思っています。