お名前:吉田 麻里さん
今回、呼吸法を実践しようと思ったのは、まずは自分自身が精神的にもっと余裕を持ちたいということが第一の目的でした。
仕事と育児と家事に追われ、時計を見てはイライラして、一日で一番多く発する単語は子供を急かす「早く!」と言う言葉でした。
いろんな事に瞬間湯沸かし器のようにすぐにカーッとしてしまう自分。
そんな自分を変えるきっかけが欲しいと思った時に出会えたのが呼吸法でした。
呼吸法の実践は10まで「数える呼吸」だけは毎日しようと心に決めて続けました。
一息つきたい時、イライラを自覚した時、寝る前に「ゆるめる呼吸」を、朝バタバタと保育園に送り、出勤する際には「歩く呼吸」で気持ちを切り替え、寝る前に一日頑張ってくれた身体に感謝しつつ「見つめる呼吸」を行ないました。
最初はたった10回の数える呼吸ですら時間がとられてしまう感覚で、雑念だらけになってしまう自分と戦っていましたが、その気持ちを置いておいて…呼吸に集中!と、呼吸法を続けていくうちに、いつの間にか瞬間湯沸かし器の感度が下がるようになりました。
一番、その恩恵を受けたのは小学生の長男です。
いつも私の機関銃に撃たれ続けていた長男は分厚い壁で身を守り、宿題の「し…」と言いかけると「わかってる!うるさい!」と大声で怒鳴り、時間割の「じ…」と言うと耳をふさぎ、片付けの「か…」と言うと逃げ出す有様でした。
子供と接する時は一呼吸置いて穏やかに話しかけられるようになり、子供自身の精神状態も徐々に落ち着いて癇癪を起こす事が激減しました。
あんなにも宿題で戦ってきたのに、最近私の顔を見ると自ら「さあ、勉強しよっと。」と自主的に始める事も出てきて驚いています。
心に余裕を持て、今まで以上に子供が可愛く思え、みんなの笑顔が増えました。